中国正月または春節としても知られる旧正月は、シンガポールにおいて中国暦で最も重要なイベントです。旧正月が始まる数週間前から、チャイナタウンには美しいデザインのランタンが並び、ストリートのライトアップが正月気分を盛り上げます。カラフルな祝いの行列、季節の市場、賑やかな獅子舞などの様々な祝賀行事が行われ、シンガポール中でお祭り気分に浸ることができます。
このシーズンの色と言えば、間違いなく赤でしょう。赤は、子どもや若い親戚に配られるお金の入った赤い封筒(いわゆるお年玉)、「紅包(ホンバオ)」の色です。人々が着ている新調したての服にも明るい色合いの赤が使われています。旧正月の中心となるのは、家族とのひとときです。家族や親戚が集い食卓を囲むのが定番の風景となっています。そして、親戚や友達を訪問し、新年の幸運を祈る言葉を伝えて大切な人々とのひとときを楽しみます。
この時期になると様々なお祭りフードが目に付きますが、その誘惑に逆らって我慢をしても意味がありません。バターたっぷりのパイナップルタルト、リッチなプルーン入りの「ラピス」(層になったケーキ)、サクサクしたラブレター(ロール状の卵クッキー)、口の中で溶ける「クエ・バンキット」(ココナッツクッキー)、スパイシーなシュリンプロール、「バクア」(直火焼きした肉)などは、素晴らしい味覚の数々のごく一部です。せっかくですから、すべて試してみてはいかがでしょうか。
期間:2020年2月5日・6日