中世の町並みが残り、葡萄畑が広がるイタリアの田舎。宿で出してくれた夜食は、テーブルワインとチーズとパン。すべて自家製。素朴でうまい。太い木の柱と白いしっくい、木目の美しい床にイタリアサイズのベッドが似合うきれいな部屋。翌朝の朝食とカプチーノを飲み干し、宿の人に昨夜のお礼を告げ、葡萄畑前のバス停からオレンジ色のFIATのバスで駅へ。緑の中で朝の空気が気持ちいい。ボンジョルノ!車内の老人達が微笑んでくれた。この旅は、徹夜明けで飛行機に乗り込んだ私が、ローマ発の列車を乗り間違えて着いたイタリアの小さな田舎の駅が始まりです。親切な鉄道員と帰宅途中のおばさんが村に一軒の宿を案内してくれました。国内外の観光地を訪れる途中にも、ここに降りたいなと思った場所が誰にでもあると思います。人生も旅も途中がおもしろい。ヒマラヤの山登りも途中が一番印象に残ります。みなさんそれぞれの人生の途中に最高の思い出をプロデュースしたい。それが私の目標です。