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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 周佐 英徳
【2006年1月23日[Mon]】

八極拳発祥の地・中国孟村の旅(part2)

30日午後はテレビ局の番組撮りがあった。中央電視台7套(7ch)の「郷約」という番組らしく、各地方の有名な人を訪ねてまわって対談するような番組らしい。簡単に言えば「徹子の部屋」の公開放送みたいなものだ。
場所は中学校の体育館らしきところで行われた。ステージを囲むように椅子が並べられ、前列の椅子だけ上等だ。

前列には孟村の政府関係者や名士などが着席する。その後ろに関係者や一般の方が座り、一番後ろはこの学校の生徒が座っている。エキストラみたいなものだろうか。
話は八極拳の歴史からはじまり、八極拳とはどういうものか、それから現在の活動みたいな展開になった。

呉老師「今では日本や韓国、イタリア、フランス、ベルギーなど海外で八極拳を学ぶ
学生もいます。今ここにも日本人の学生が来ています。」
司会者「ここに日本の学生さんも来てるのですか?ちょっと立ってみてください!」


なんとも嫌な展開になってきたが、一同(7名)その場に立たされた。後ろの観客からの視線が感じられる。
司会者「ちょっとみなさん前に出てきてもらえますか?」
司会者に言われるままにボクたちは前に上がり、眩しいライトに照らされながら   「さてどうしたものか?」と困惑模様。実は7名中、中国語が話せるのは二人だけなのだ。それもかなり怪しい中国語。。。
司会者「じゃあせっかくだから日本のみなさんに八極拳をやってもらいましょう!」
なんとなくわかっていた展開。ボクはこっそり呉老師に訊いた。
ボク「老師、一人ずつやるのですか?」
老師「みんな一緒にやれ。」
ボク「一緒って何するんですか?」
八極拳は太極拳のようにみんなで表演するものはない。
老師「小架一路をやれ。」
一番無難な選択だった。小架一路とは一番最初に習う型のようなものだ。

カメラがまわっている以上選択の余地もなく、ボクたちは舞台で三列になって小架一路を表演をした。全員が舞台だったので写真がないのが残念だが、きっとバラバラで格好の悪い演技になっていたに違いない。きっと編集でカットされてるだろう。
ちなみにこの番組は旧正月に放映されるそうだ。



その夜は更に日本人二人が合流して総勢9名、羊しゃぶしゃぶをご馳走になった。レストランで食べたのだがここはまだ炭(木炭?)を入れる鍋を使っていた。都市部ではこのタイプの鍋は少なくなり、今では電気鍋が主流になっている。
最近でこそ羊肉ブームで日本でもちょこちょこ羊しゃぶしゃぶが食べられる店が多くなったが、孟村の羊は格別だ。
この夜もまた日本人9名は酔っぱらって深い眠りについたのである。。。。。。つづく。
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