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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 深山 哲夫
【2006年4月12日[Wed]】 海外

ゲバラの旅「モーターサイクル・ダイアリーズ」

Amazon.co.jp: DVD: モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」は、
南米を走った日々を思い出させてくれるロードムービーだ。
これは、キューバ革命の中心人物として知られる、
革命家チェ・ゲバラの青年時代の実話。

アルゼンチン・ブエノスアイレスの中流家庭で育った
医学生ゲバラ。
悪友とともに、おんボロオートバイに荷物を満載して
南米大陸探検の旅に出る。
 
アルゼンチン南部の厳しいパタゴニアを抜け、初めての外国チリへ。
ところが厳しい旅でついにバイクが故障。
いろいろな事件が重なり、旅の手段はヒッチハイク、徒歩、船と変わっていく。

南米各地を放浪して理不尽な現実を目の当たりにし、
彼らの中で何かが変わっていく、というストーリー。
旅の手段が変化するにつれ、人との出会いが増え、
旅の中身がどんどん変わっていく。
そして、それが彼らの後の人生にも大きな影響を与えていく。

ゲバラ青年の人間くさいエピソードもたくさん出てきて、
歴史上の人物が等身大の存在になった。
ゲバラを演じるのは「ラテンのブラピ」と言われるメキシコの俳優、
ガエル・ガルシア・ベルナル。
旅の物語であると同時に、旅を通しての人の成長がもう一つのテーマになっている。

南米の先進国であるアルゼンチン人の視点での南米旅行記というのも、
見るチャンスが少ないので興味深い。
旅や生き方、そして社会の格差の問題について考えさせられる。

映画に描かれた、先住民や迫害された人達をめぐる理不尽な状況、
今は改善されているのだろうか。
ゲバラの目指した理想は何だったのか。
そして、彼とともに活動した人達は、
今の南米を、今の世界をどう見ているのだろうか。

時代設定は違えど、愛すべき南米の風景、空気を堪能できる、
お気に入りの映画だ。

(2003年作品 イギリス・アメリカ 合作 ウォルター・サレス監督 )

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