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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 深山 哲夫
【2008年11月24日[Mon]】

おっきん!椋川

11月23日の日曜日、高島市今津の椋川(むくがわ)地区で開かれた「おっきん!椋川」に行ってきた。
椋川は周囲を山に囲まれた小集落で、昔は炭焼きが盛んだったそうだが、今は過疎化が進む。
「おっきん!椋川」は、この集落を1日、訪問者に開放してしまおうという手作りのイベントだ。

 椋川

この日、一般車両が入れるのは村の入り口に設けられた駐車場まで。
車で来た人もみんな降り、静かにゆっくり村内の散策を楽しめる。
歩き疲れても、村内移動用の無料のバンが循環しているので安心だ。

あらかじめ用意された民家が開放され、参加者は特製マップ片手に家々を回る。
 
賑わう家

「こんにちは」と挨拶しながら各お宅を周っていく。
庭先でおじいちゃんやおばあちゃんとお話しながら、
ぜんざいやおこわ、鹿肉などをいただけるお家。
絵の展示や、炭焼き小屋や機織の見学ができるお家。
茅葺屋根の葺き替え作業現場を見学できるお家など、
さながら村中がテーマパークのようだ。

鮎の塩焼き
地元の立派な野菜たち

各家ごとの自慢の品をマップでチェックしながら、
どこで何をいただこうか考えながら周るのが楽しい。
目当てのものが売り切れてしまっていることもあるが、それも運。
家を周るとスタンプを押してくれて、
全部集めると、お米などが当たるくじ引きに挑戦できる。
あいにく「残念賞」だったが、地元産の黒米を少しいただいた。

炭焼き小屋を職人さんに見学させていただいた。 

地域の食べ物や物産の販売を目玉に、人を呼ぶ町おこしイベントは多い。
それも確かに楽しいが、ただ買って食べて帰るだけという似たようなパターンが多く、
後になって「アレどこだったっけ?」となったりする。

子牛

「おっきん」のいいところは、単に買って食べるだけではなく、
人との交流を通じて村のゆっくりした時間を楽しめ、
しかも美味しい思いもできてしまうこと。
参加する私達も嬉しいし、こうして椋川のファンがどんどん増えていけば、
地元にとっても嬉しいことに違いない。

椋川の家

「おっきん」とは地元の言葉で「おおきに=ありがとう」の意味。
秋の山里の休日を満喫する機会を作ってくれた椋川の方々と、
彼らが守ってくれている自然の恵みに、大きな声で「おっきん!」を言いたい。
そしてまた、来年も会いに行きたいと思う。
 
晩秋、イチョウも落ちかけ

椋川の最新情報はこちら
椋川の里
http://mukugawa.korekore.org/index.html

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