【名古屋城 本丸御殿】
名古屋城の本丸御殿は、御三家筆頭・尾張徳川家の住居かつ藩の政庁として、1615(慶長20)年に完成しました。御殿の内部は絢爛豪華に飾られ、江戸時代の先端技術を注いだ近世城郭御殿の最高傑作とたたえられるほどでした。1945(昭和20)年、空襲により残念ながら焼失しましたが、多くの図面や写真が残されていたため、他では類を見ない正確さで忠実に復元を進め、2018年、江戸幕府3代将軍家光の宿泊のために建造された最も格式が高い「上洛殿」や「湯殿書院」が完成しました。400年前の華麗なたたずまいをお楽しみいただけます。

【犬山城】
犬山城は、天文6(1537)年、織田信長の叔父、織田信康によって築かれたといわれ、木曽川沿いの小高い山の上に建てられた天守閣は、現存する最古の城です。小さな城ですが、天守内の地下のむき出しの石垣や急な狭い階段などに触れると、戦国時代の空気を感じられる素晴らしい城です。

【岐阜城】
岐阜城は、信長が天下布武を掲げて再建された城で、現在は再建され天守内は博物館となっていますが、近年、城下の信長の居住地などの発掘が進められています。その中で、信長期に築かれたとされる天守台石垣が発見されました。天守のある金華山山頂へはロープウェーを利用してもいいですが、ハイキングコースから実際に信長が通った道かもしれないと思いを馳せながら、自分の足で天守を目指すのもお勧めです。また、天守閣から濃尾平野を眺め、天下統一の夢を掲げていた信長になった気分も味わえます。

【関ケ原古戦場記念館】
天下分け目の戦いとして名高い、関ケ原の戦いの家康最後の陣地跡に建てられた記念館で、戦いの中に迷い込んだような臨場感が体感できる、体験型の施設です。また、勢力図や布陣図などの開設図などもあり、関ケ原の合戦の概要を学ぶことができます。

【彦根城】
彦根城は、家康の天下取りを全力で支え、関ケ原の戦いでも中心的存在であった井伊家の彦根藩の城として、慶長8（1604）年に工事が始まり、約20年かけて完成した国宝に指定されている城です。この城は、天守だけでなく、櫓も多く保存されているのが特徴です。