夏の観光イメージが強いスイスですが、冬に訪れても、充分にお楽しみいただけます。
鉄道に加えてポストバス(郵便物の運搬が発祥で、現在は旅行者も利用する国内各地を網羅したバス)や市内交通機関でも利用可能で、国内500カ所近い美術館に入場できる特典もある「スイストラベルパス」を活用して、スイスの街歩きとスイスアルプスの冬景色を楽しむ旅に出かけましょう。
フランス、ドイツと国境を接する交通の要衝バーゼル。
建物に刻まれた築年が歴史を感じさせ、タイムスリップしたような中世の香りが漂う旧市街と、有名建築家による現代建築が調和した街です。
市内には数多くの美術館、博物館が点在。アートに浸ることもできます。
11月下旬から約1カ月間はスイス最大規模のクリスマスマーケットが華やかに開催されます。
更に3月には中世まで歴史を遡るスイス最大のカーニバル「バーゼル・ファハナスト」が開催されます。
トラムと徒歩でスイス、ドイツ、フランスの国境越えを体験できるのもこの街の魅力です。
「スイスのリヴィエラ」と呼ばれるレマン湖畔の街モントルーは、ベルエポックの時代を彷彿させる建物が並びエレガントな雰囲気が漂います。
この街のクリスマースマーケットも、山小屋風のかわいい店が並ぶ楽しいマーケットとして有名です。
街の郊外にある湖畔の古城シヨン城では、12月の第1~3週の週末に中世祭りが開催されます。
チャップリンゆかりの町ヴヴェイ、世界遺産ラヴォー地区の葡萄畑で製造されたワインが一堂に会し、ワインの試飲もできる「Vinorama」、IOC本部があり高台にある大聖堂からレマン湖の絶景を見晴らせるローザンヌの街もお薦めです。
「トップ・オブ・ヨーロッパ」(ヨーロッパ最高地点の鉄道駅)ユングフラウヨッホへ向かうユングフラウ鉄道や、マッターホルンの雄姿を眺望するゴルナーグラート鉄道、スイスを代表する景勝ルートである氷河急行などは冬季でも運行をしています。
夏場は岩肌が露出している山々も、冬はまばゆいばかりの一面の銀世界となり、美しい風景を車窓や展望台からご覧いただけます。
意外なことに冬は夏に比べて晴天率も高いのです。
レストランを併設している展望台もあり、お食事は周囲の山々の景色を眺めながらお楽しみいただけます。
チューリヒから鉄道で約1時間。
世界遺産に登録されているバロック様式の荘厳な大聖堂を中心とした街です。
大聖堂に隣接する修道院付属図書館はロココ様式の大広間が見どころ。
館内には修道士たちが自ら制作した、紙とインクで書かれた聖書や古書の写本をご覧いただけます。
古くからテキスタイルで栄えてきたこの街の旧市街では、街の栄華を感じさせ、富を象徴するデコラティブな装飾が施された出窓が残る街並みを散策できます。