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中世のナバーラ王国は、フランク王国に対抗してバスク人が興した国で、パンプローナはその都。 このエリアは、古代ローマ、西ゴート、そしてアラブにも征服されなかったため、独自のルーツを持つバスク語が今でも生きているのです。 現在のパンプローナはナバーラ州の州都で、バスク州とは別の自治州ですが、歴史的には「バスクの都」といっても過言ではありません。 毎年7月の「サン・フェルミンの牛追い祭り」で有名な旧市街を、牛追いのルートを辿りながらのんびり歩き、ヘミングウェイの小説に登場する老舗カフェでひと休みというのもおすすめ。 美食の町サン・セバスティアンから、バスで1時間とアクセス良好、日帰りも可能です。

アートによる都市再生プロジェクトでバスク地方の文化の中心地として生まれ変わったビルバオ。 造船所跡地に建てられたグッゲンハイム美術館は、その外観や併設されているレストランも大きな魅力です。 町を流れるビルバオ川に架かるスビスリ橋や、市内からメトロで20～30分ほどの河口にある世界遺産のビスカヤ橋といった、デザイン性と実用性にすぐれた橋めぐりをテーマに歩くのもおすすめ。 バスク議事堂や平和博物館のある「ゲルニカ」、緑豊かな町「ビトリア」のトランプ博物館、海に浮かぶ絶景の教会「サン・フアン・デ・ガステルガツェ」など、半日で訪れることができるスポットも多いビルバオに連泊して、夜はバルめぐりを♪

19世紀末にスペイン王室の夏の離宮がおかれ、リゾート地として発展したサンタンデールは、国際空港のあるビルバオから西へ1時間～1時間半。 今や世界的な人気を誇るサン・セバスティアンと同じくらいのアクセスの良さながら、日本から訪れた方と滅多に出会えないのはちょっぴり寂しい気がするくらいの穴場です。 ここはカンタブリア州。 バルはもちろんありますが、バスクとは違い、チャコリやシードラは無くビールか白ワイン、ピンチョスではなくタパスなので、逆に新鮮さを感じるかもしれません。 奇をてらうことの無い「The 魚介料理」を提供するレストランも多く、地元の人に混ざって海辺のプロムナードを散歩すると、なんとなく気持ちが落ち着きます。