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お客様からのお便り

担当コンシェルジュ : 飯田 幸子
【2019年9月23日[Mon] ご出発】 海外

S様ご夫妻/初秋ヨーロッパ欲張り旅行 14日間<イタリア・フランス>

(アンケートより)

ミラノからニース、アヴィニョン、パリへ鉄道を使った旅を手配していただきました。

ミラノではスカラ座で音楽や美術鑑賞などを、ニース・アビニョン方面では風光明媚な名所や遺跡、古い街並みを歩き回り、印象深かったのはニース港からの遊覧船とアヴィニョンの街並みでした。

パリでは美術館巡りを主に楽しみました。

またそれぞれの地元ならではのソウルフードや星付きレストランでの食事を計画にいれた十二泊の旅でした。

自分達で練ったはずのスケジュールでしたが体力消耗気味で風邪を引いたりとアクシデントもありました。

ですがそれでも充分楽しく充実した旅行にできたのはコンシェルジュの方に手配していただいた鉄道の旅と度重なる相談に快くそして速やかに対応していただき

親身になって事細かなことまでのアドバイスをいただいたので心強かったからだと本当に感謝しています。

大変お世話になり、ありがとうございました。


今回の旅先:ミラノ、ニース、アヴィニョン、パリ

*ミラノ-ニース間はThello(デイトレイン)、ニース-アヴィニョンはTGV、アヴィニョン-パリはTGVを利用してご移動されました。
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飯田様

おはようございます。
この週末に降った雨がまた被害を助長しているかと思うと心が痛んで仕方がありません。

さて、本当に遅くなりまして申し訳ありません。帰国してから半月たってしまいました・・。以下少し長いのですが、(読み飛ばしてください・・。)旅の様子をご報告します。

出かけるときには台風の進路を心配していただきましたが、目的地のミラノにほぼ予定通り到着し、さい先の良い始まりでした。

天気はミラノからアヴィニョンまでは晴天。パリは出発の朝は雨でしたが、観光中に降られることはなく幸運でした。電車も地下鉄の移動手段も定時運行で助かりました。

10/3パリ警視庁の事件の時はベルサイユ宮殿にいました。ベルサイユからの帰り、オルセーに向かう電車内で放送があったのですが、英語放送もはっきり聞き取れず(大体国内にいても車内放送は日本語ですら早口で聞き取りにくいものですが)にいたら停車するはずの駅を通過して焦りました。オルセー駅では降りられましたが。

何があったかを知ったのは日本にいる娘が心配して旅レジメールをline に貼り付けたのを見てからでした。ベルサイユ宮殿に突然ジープで兵士達が乗り込んできた時に異変に気がつけば良かったのですが。こまめなメールチェックは海外滞在中に危機管理の必須事項と心得ておくべきでした。

スリなどに関して再三いただいていた注意書きや昨年ローマに行ったときの経験(混んでいた地下鉄を降りた後に主人のバッグのチャックが開いていました。被害はありませんでしたが)からバッグに工夫をしていましたが、モンマルトルの丘とルーブル美術館の建物の入口で少女達にたかられました。大声で追い払い被害もありませんでしたが、周囲に人は結構いるのに私たちだけが目当てにされて、と悔しかったです・・。

さて、ここからは旅の覚え書きです。

ミラノスカラ座ではバレエの『ジゼル』、翌日にオペラ『愛の妙薬』を観ました。バレエの公演には会場に将来舞台に上がるような少年少女達が親子共々着飾って来ていて歴史と文化の恵まれた環境がうらやましかったです。

オペラは演目がコミカルなものでしたし上演時間も短めで旅行者には適当でした。せっかくのボックス席でしたがプロットを表示する器械が壊れていて字幕がついたり消えたり・・。幕間に席を変えてもらうことも可能でしたがそれも面倒でそのままいました。

とにかく堪能しました!舞台も衣装も簡素でしたが演出がオーソドックスで良かったです。

その日はオペラが8時開演で、6時に『最後の晩餐』鑑賞の予約をしていました。教会からホテル(部屋で着替えをして一口つまみ)、スカラ座まで徒歩圏内で時間的にはまあまあでした。が、頑張って歩きすぎたからか、オペラで所々寝てしまいました・・・(もったいなかったです)。

ドゥオモ大聖堂は屋上が半分工事で封鎖されていたからでしょうか、とても空いていて入場に並ぶことなくゆっくり観られました。

ミラノからニースまでは5時間の鉄道の旅でしたが、途中の景色の移り変わりに目を奪われ飽きることがありませんでした。国境を越え、地中海沿岸を走り始めてからはあっという間だったような気がします。

が、ニースに着いてトラムに乗ろうとしたところ(ホテルに着いてから聞いた話ではストだそうでした)全く来ず、鉄道の駅ートラムの停留所ー駅ータクシー乗り場と夏空の元でスーツケースを引き回す羽目になりました。

ニース観光局の情報がそこでもらったパンフレットも含めあてにならなかったです。プチトランでマセナ広場近くからニース港まで乗る予定が始発時間が遅くなりその上途中下車もできなくなったと受付で言われて城跡を越えて歩くことに。ミニクルーズの予約の時間に間に合いましたが。
ダブルデッカーに途中から乗れるはずが停留所がなくなっていて、バスのドライバーに手を振られ、仕方なく路線バスでホテルのある市街地に戻ったり。

でも、フレンチ・リビエラパス・ニースは便利で役に立ちました。
パスで利用できる施設や乗り物がニースを中心に多様でお得でした。

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写真はニース港周辺のミニクルーズのものです。男性は仏、英語両方でガイドをしていました。海岸線を廻って景色も気持ちもとても良く楽しめました。
エズとモナコへも足を延ばしました。頂上の熱帯植物園もパスで入り、絶景を楽しみました。

モナコへは、まず路線バスでモナコを一望できる『熱帯植物園』まで行きました。そこから市街地へ降りる道が地図になく、適当に道を下っていた時にロシア出身のご婦人に会い(さすが国際都市)、途中まで案内してもらえました。公共エレベーターを3つ使い、階段を降りて目印にしていた「スタバ」にたどり着くことができました。地元の人ならではの情報に助かりました。

鉄道の旅はアヴィニョンまでも車窓からの眺めにうっとりしてしまいました。
海、起伏に富んだ海岸線、海岸に迫るむき出しの岩肌、別荘と思われる家々。
ワイン畑や遠くに見えるプロバンスの山。サント=ヴィクトワール山が遠くに見えたときは感激でした。

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二枚目の写真はアヴィニョンの街中で見た大道芸人と小さな男の子との一コマです。日曜日の午後で二階建てのメリーゴーランドは盛況で教皇庁の遺跡と並木通りの光景は平和で穏やかでした。教皇庁から丘の上の公園、ベネセ橋までの散歩は前日までのハードスケジュールが続いた後だったので良い気分転換になりました。

翌日はアルルへ行き、ゴッホゆかりの場所とローマ遺跡を回りました。アルルからの帰りの電車の中で通路を隔てた座席にいた女性がシャンソンを口ずさんでいてなんともいえない風情でした。

それまで夏の南仏にいましたが、パリに着き一気に秋が深まりました。新幹線が駅に着くや、それまでTシャツ一枚だった乗客達がそれぞれダウンや革のジャケットを羽織りはじめ、まるで大都会に出るために鎧を着けている感じに見えてしまいました。

パリ・ガルニエでオペラが見られなかったのは本当に残念でした。ホテルのフロントの話ではパリジャンでも半年とか一年前に会員でないと取れないことが多いそうです。オペラファンだったらチケットを取ってから旅行を計画しなければ、ですね。

とはいえ、現代物のバレエでもほぼ満席でした。日本の能とのコラボのような演目で注目されていたのでしょうか。 気になっていた装いはミラノ・スカラ座もパリ・オペラ座もどちらにもジーンズなどのカジュアル派も多数いましたが、年配の女性で肩や背中が大きく開いた深紅のドレスをお召しの方がいればシックなドレスでまとめた方もいてホワイエでくつろぐ方々を見るのも楽しかったです。
夜、光り輝くガルニエの鏡の廊下は昼間に見たベルサイユ宮殿の鏡の間よりもずーっときれいに磨かれていてゴージャスでした!

ミュージアムパスを購入し、ルーブル美術館は朝一番の時間指定予約をしたので問題なく入場できました。
事前に絵の展示場所や閉鎖地域などチェックして準備したのですが実際は違っていたことが多く、係員の対応もあいまいっだったりして予定の8割ほどの鑑賞で五割増しの時間がかかって終わりました。ショップも品数が減っているような気がして世知辛さを感じました。「モナリザ」は仮スペースでの展示でアクリル板のようなものの中に入れられ不満げな表情?に見えました。ダビンチの絵は今後どうなっていくのか心配です。

オルセー美術館も展示スペースがずいぶん変わっていて入場する際にインフォメーションで大きく変わっているところは張り紙でもあれば良いのにと思った次第。フランス風に慣れていないからでしょうか。

ベルサイユは宮殿の入場はパスを持っていても並ぶかと心配でしたが、10時頃ではすっと入りオーディオガイドを持って混み始めてはいましたがゆっくり回れました。一通り回って庭に出ると遠足らしい小学生ぐらいの集団にぶつかりました。先生とおぼしき大人が子供達を並ばせて写真を撮っていたのを見て万国共通だ、と妙な感心をしてしまいました。
ルーブルもベルサイユも私たちが出たお昼頃は長蛇の列ができていました。

パリでは九月はファッションウィークでホテルもレストランも混んでいて、今度来るときは九月十月は避けると良いとホテルで言われました。帰途のCDG空港へはタクシーを使いました。土曜日の朝で途中道路は空いていましたが、空港内の降車場などは混んでいました。飛行機に乗ってからは滑走路も数珠つなぎのように順番待ちでした。

以上です。

初めてのヘルシンキ乗り継ぎは時間的にある程度はゆとりがあることがわかり、欧州内の飛行機内でも適当に飲食したりと過ごし方もわかり、よい経験でした。 ファッションウィーク期間とはいえバカンスや年末年始の時期から外れていたことも概してパリでスムーズに過ごせた一因だったのでしょうか。
何よりも鉄道や宿泊施設の手配を入念にしていただいたおかげと感謝しています。

オペラとバレエの鑑賞、美術館、地元ならではのソウルフードから星付きレストランでの食事、遺跡や風光明媚な名所を歩く、といろいろ計画に入れた旅行で、自分達で練ったはずのスケジュールに体力消耗気味で風邪を引いたりとアクシデントもありました。
それでも充分楽しく充実した旅行にできたのはコンシェルジュの飯田様に立てていただいた移動の手段と度重なる相談に快くそして速やかに対応していただき親身になって事細かなことまでのアドバイスをいただいて心強かったから、と本当に感謝しています。

本当にいろいろお世話になりました。
ありがとうございました!!

S


飯田 幸子 wrote:

S様

ご帰国後のお忙しい中、弊社アンケートへのご協力と、さらに丁寧に私への旅での出来事を詳しくまとめてくださったお便り(お写真も)お送りくださり、ありがとうございます。このたびは手配をさせていただき、ありがとうございました。

旅での出来事について、詳しくお書きいただいたので、私もS様の旅を振り返っていました。
ミラノ、ニース、アヴィニョン、パリとそれぞれに魅力的な都市に行かれて、季節も秋らしく変化していったようですね。
満喫された様子がとてもこちらに伝わってきまして、嬉しく拝読しました。

ニースのストの情報が事前にこちらに入らなかったのですが、早めに情報が入ればと思うと、悔やまれます。パリの警視庁の事件はシテ島でしたが、地下鉄駅がすぐに閉鎖対応がとられたのですね。機転を効かせて上手にクリアされたようで安心しましたが、パリの地下鉄は国際都市らしく、そのあたりの対応が早いと思いますね。

S様は、ローマでバッグが開いていたりと、いろいろな思いがけないことも遭遇されながらも難なく旅をされて、本当に旅慣れていらっしゃると思います。

ニースのフレンチ・リビエラパス・ニースの情報も有難いです。トラムも開通し、さらに交通の便が良くなった印象でしたので、今後、パス利用もおすすめしたいと思います。

私がリクエストしていまいましたが、オペラや観劇の件も詳しくお書きいただき、ありがとうございました。これからのオペラシーズン、私も早速、見に行きたい気持ちになりました。

スカラ座の愛の媚薬はプロットが調子が悪かったようですが、私も同じ状況であれば、比較的ポピュラーな演目ですし、そのままの席で楽しんだと思います。

オペラガルニエは上演も少ないこともあり、チケットが取りずらいとは思いましたが、かなり早い完売でしたね。

それにしても本場での鑑賞はやはり印象深いものだったようですね。楽しまれたようで本当によかったです。

10月のパリはファッションウィークですね。
ホテルはたしかに混みあいますが、ファッションウィークのパリはそのような雰囲気が街歩きをしていても感じられ、個人的には好きな時期です。

今回は、ホテルもS様が選定され、明確なコンセプト、余すところなくで旅されたことが、旅の充実度に大きくかかわっていたと思います。

こちらとしてもとても勉強になりました。
このたびはありがとうございました。

また、機会がございましたら、よろしくお願いいたします。

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飯田幸子


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