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ニュピとはバリ島のお正月のことで、バリ･ヒンドゥーの元日（サカ暦の元日）は「外出禁止」「労働禁止」「火気・電気禁止」「殺生禁止」が定められていて、空港や港、宿を含め、ほとんどの施設が一日中閉鎖され、観光客も外出できません。なので、普段のようなバリ島での過ごし方ができない反面、この時期しか経験できないことも多く、あえてこの日にバリ島を訪れる人もいます。

ニュピ前日に開催されるオゴオゴは必見です。これは村ごとに大きな鬼のオゴオゴ（はりぼて）をつくり、悪霊をおびきよせてオゴオゴにとじこめ、最後燃やして海に流すお祭りです。悪霊は騒音が苦手なので、ガムラン隊とともに行進します。ニュピ当日は、旅行者も外出が一切禁止されます。ホテルで静かに過ごすことになります。前夜のオゴオゴの喧噪とはうってかわって島全体が静謐に包まれ、風に揺れる木々、犬の鳴き声などの自然音だけが聞こえてきます。夜、天候に恵まれれば、満天の星空を眺めることもできます。

ニュピ：2020年3月25日（水）