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南米大自然

有名スポットももちろん素晴らしいのですが、まだあまり観光地化が進んでいない小さな町や村を訪れ、大自然とそこに暮らす人々の暮らしを垣間見るのも、南米旅行の楽しみです。
トラベルコンシェルジュ 深山哲夫

お金が文字通りに紙切れになった話

ネットで海外ニュースを見ていたら、たまたまこんな記事を見つけました。
infobae:El Banco Central retirará de circulación los billetes de 5 pesos
(アルゼンチン中央銀行、5ペソ札の流通を終了へ)

アルゼンチンの5ペソ札は、1月末をもって利用が終了し、価値がなくなるという記事です。
5ペソ札を支払いに使えるのは今月(2020年1月)の末までで、
2月1日以降は使えなくなり、新しい同額の硬貨に取って代わられます。
これは前から予定されていたことで、
その期日が目前に迫ったということのようです。

大きな理由はペソの価値の低下です。
5ペソ札は1998年に発行されましたが、
その当時、ペソの価値は今より高く、
5ペソ札はそれなりに価値がありました。
私が初めてアルゼンチンに行った2003年には、1ドル=3ペソ前後でした。
ところがその後はどんどん下がり、最近では1ドル=約60ペソです。

5ペソ札は約9円にしかならず、実質的には小銭なのに
財布のスペースばかり取って、使いにくい状態になっていました。
この実態にあわせ、より使いやすい高額紙幣が発行され、
小額紙幣は廃止されて硬貨へ置き換えられることになったのです。

急いで引き出しを探ってみたら、
数年前にアルゼンチンへ行ったときの使い残しの5ペソ札が2枚と、
他にも紙幣が何枚か出てきました。

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アルゼンチンの5、2、10ペソ札

ここアスンシオンから一番近いアルゼンチンの町までは陸路で1時間強。
一瞬、週末にペソを使いに行こうか、とも思いましたが、
手持ちのペソだとコーヒー一杯飲めるかどうかで、
交通費の方が高くつきそうです。

記事の最後の方に、私にとっては、さらに驚きの情報がありました。
5ペソ札と同じ理由で、2ペソ札は既に2018年に利用終了になっているとのこと。
2ペソ札も持っているのですが、知らない間に紙切れになっていたなんて。
大した金額ではないとはいえ、ちょっとショックです。

行き場のない2ペソ札と5ペソ札、このまま手元に取っておいたら、
将来、何倍もの価値が出る、ということはないかなぁ。。。

そういえば、10年ほど前にベネズエラ旅行をしたときの
使い残しの紙幣も持っていたのですが、
これも完全に紙切れになってしまいました。
最後にカラカスの空港で使い切ろうと思っていたら、
深夜で店がことごとく閉まっていて、結局使い切れなかったのです。

こういう国のお金は、使えるときに使っておかないと、と反省です。
お金も残せばよいというものではなく、正しい使いどきがあるということですね。


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