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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 小宮 俊一
【2008年5月6日[Tue]】 海外

Ch13 昆明 スポーツ合宿Ⅰ

札幌に突然夏がやってくる。昨日は外気温が、摂氏15度と肌寒かったのに、今日は日差しが強く、摂氏25度。ついに大通公園にライラックの花が咲いた。まだ花の先半分程であるが、薄紫色が初々しい。その花の横に、桜が散りかけている。その花を見るにつけ、昆明の街に咲いていた桜と癖はあるが美味かった雲南料理を思い出した。

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昆明を再訪したのは、6年前の2月。その前年、日系航空会社から関連旅行会社に再出向し、組織団体販売の責任者になった頃の話である。ある日仕事の関係で、日本陸上競技連盟本部に挨拶に行き、その場で、日本選手団の強化合宿候補地として中国雲南省昆明での高地トレーニング場数カ所を視察する話が出た。さっそく、会社に持ち帰り、関係先と調整の結果、1ヶ月後に、10名あまりで昆明スポーツ合宿地の下見研修旅行を実施する事となった。

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空路、成田から雲南省昆明まで飛び、宿泊ホテルの昆明飯店で着替えるとさっそく下見研修を開始した。昆明には、いくつかの陸上競技施設、練習グランド、クロスカントリーコース等がある。まずは、昆明市の中心にあるかなり近代的な陸上競技場である。

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引き続き訪れたのは、町はずれにある雨天でも練習のできる屋根つきグランド。実際、日本女子実業団所属の専属コーチが見守る中、1万メートル前日本記録保持者のテレビでも有名な女子選手が、追い込みの練習中だった。

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グランドの真ん中では、ちょうど、日本女子実業団の最多優勝回数を誇る女子駅伝チームが練習開始前の準備運動を始めたところである。

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練習終了後に、彼女たちのあとについて行き、お願いして合宿所を視察させてもらった。簡素だが清潔そうな宿泊施設で、食事も概ね中国の料理人が下ごしらえ迄はするが、味付けは自分たちで飽きないように工夫しているという。毎日、和風、中華風、イタリア風、などとローテーションしているという話である。やはり、2~3週間もの長い期間の合宿生活では、食べる事での体調管理が1番大切だそうである。

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翌日は郊外にある、新しく建設された全天候型のグランドを視察に行った。コーチ達が試走してみたが、とても走りやすく、これが本当に中国?とういう声が参加者のあちこちから出たほどである。

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その真新しいグランドの近くに、少し前までは、中国のかの有名な馬(マー)軍団がトレーニングに使用していたというクロスカントリーコースがある。広大な敷地の中に、かなりアップ・ダウンの激しいベア・グランドが広がっている。同行のコーチ達は、そのコースも試走しながら、「毎日ここをガンガン走っていれば強くなるよね」としきりに感心していた。(続)

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