1. ホーム
  2. コンシェルジュブログ
  3. イタリアで最も美しいボルゴ ~コルチャーノ~

コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 谷口 洋子
【2007年4月25日[Wed]】

イタリアで最も美しいボルゴ ~コルチャーノ~

春を飛び越して夏がやって来た!
といってもよいほどの好天気が続く4月末のイタリア。
ここウンブリア州では連日最高気温が30度を超え、
街を歩く人々はすっかり半袖・素足にサングラス姿。
予報によると今夏は2003年の猛暑を凌ぐ
<灼熱夏>になるそうですので、近々イタリアを含む
欧州へお出かけになる皆様、厳しい暑さに打ち克つための
日除け対策は準備万端でおいでになってください。

さて、今日4月25日は「イタリア解放記念日」、
1945年同日のナチ・ファシズムからの解放を記念して
設けられた国民の祝日です。週末と祝日(5月1日のメイデー)
をはさみ連休になることも多いこの4月最終週、
全国各地で風土色豊かなイヴェントが開かれます。
快晴の空に誘われ私も、ペルージャ郊外のボルゴ、
コルチャーノへ出かけました。



「ボルゴ=Borgo」とは、イタリア語で
”「村」より大きく「街」より小さな規模”の場所や地域のこと。
細い坂道をゆっくり散歩して15分ぐらいで全体をまわれる
のがこれらボルゴの特徴です。
今日訪れたコルチャーノは、イタリア市町村全国協会から
「イタリアで最も美しいボルゴ128」に選ばれた、
この地方特有の高台に位置し城壁を持つ、しっとりとした
石畳と石造りが中世の面影を醸し出す静かなボルゴです。



そのコルチャーノでは毎年恒例の春の職人祭りを開催中。



中心地の小さな広場では、当時の衣装に身を包んだ
職人が今に伝承された手仕事にいそしんでいます。


刃物研ぎ ペダル踏み踏み・・


荒縄作り 


機織


真鍮細工 


冑や刀剣

洋の東西を問わずその時代の必需品が何であったのかを
再発見したり、緻密で巧妙な手つきの職人達の仕事ぶりを
青空の下で眺めて周るのは、ちょっとしたタイムスリップ
感覚も手伝ってとても興味深く楽しいものです。


ちょっと迫力ある斧屋。
花と組合わせてあってもやっぱりおっかない・・!

これらの時代物の道具、普段は19世紀半ばの暮らしを
再現した農家博物館に展示されています。

大都市でたくさんのモニュメントや美術館巡りに疲れ、
ほっと深呼吸できる素朴な時間に出会ってみたい時、
イタリアに点在する珠玉のボルゴで是非ひとときのお散歩を。



♪ Primavera dell'artigianato a Corciano  
♪ コルチャーノ 春の職人祭 
♪ 毎年4月下旬に約10日間開催
→ www.comune.corciano.pg.it

♪ Museo Della Casa Contadina
♪ 農家博物館
♪ Via Taragone, 12 Corciano (PG)
♪ 9:00~13:00/15:30~18:30(無休)
♪ 入館料1ユーロ

♪<ペルージャからコルチャーノへのアクセス>
♪イタリア広場(Piazza Italia)発87番バス利用で片道50分

♪「イタリアで最も美しいボルゴ128選」HP
→ www.borghitalia.it 

このページのトップへ