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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 柳川 ともみ
【2008年1月1日[Tue]】

ポストバスって? スイス/オーストリア

スイスのガイドブックを見ていると
「ポストバスで△▲分」という記述があります。
ポストバス もしくはPTTと表記されるこのバスは
直訳すれば郵便バスだけど
日本人の感覚としては
鉄道の走っていない山や峠を越える
中・長距離路線バス ぐらいに考えれば間違いはありません。


何故バスが
「郵便」なのかというと
もともと山奥などに行く車に
人間と一緒に
郵便物も乗せていたから
(それも昔は馬車だったようですね)

オーストリアのレッヒLechにあった昔のポスト馬車


鉄道が発達し、
山や峠を抜けるトンネルができた今でも
郵便バスとしての役目も健在です

このポストバス
狭い山道やカーブの多い道を走るので
そういう場所に来ると
対向車にバスの存在を知らせるために
クラクションを鳴らします
ププッー なんて音はしません。


バス停でバスのトランクから
郵便物を取り出している
運転手さんと郵便局のスタッフ



ピーーポーーパーーポーーピーッ
(文字が大きいのは音が巨大な様子です ここでその音を紹介できないのが残念)

初めてその音を聞いたときは
余りの大きさと、その音階に
一緒にバスに乗っていた友人と顔を見合わせ笑ってしまいました。
何年かたち、久しぶりに聞いたときは
変わらないその懐かしい音に思わず微笑みました。

スイス(その他ドイツ、オーストリア、フランスなども)の郵便局のマークは
ホルン
日本だったらお豆腐屋さんが笛を吹いてやってくるように
スイスでは郵便配達の人がホルンを吹いていたのでしょうね・・・
オーストリアの郵便局に書いてあった絵



ちなみに郵便局のシンボルカラーは黄色
ポストバスも必ず黄色(郵便ポストも^-^)
オーストリアのバスもやっぱり黄色
ちょっと形は違うけれど




*****************************

パッケージ旅行でスイスに行っても
なかなかポストバスの存在には気がつかないかも知れませんが、
個人旅行で、特にスイスのハイキングなどをする方には
つよぉ~い見方です

例えばグリンデルワルトからマイリンゲン方面に行く時
例えばサン・モリッツからスイス唯一の国立公園へ行く時

SWISS POSTホームページ(日本語はありませんが景勝ルートの紹介もあります)

音は昔のままだけど車体は「進化」して
最近はベビーカーや車椅子を使用する方でも
乗り降りしやすい低床バスになっています
もちろんハイキングで疲れた体にも優しい♪

大音量で音階の楽しいクラクションのポストバス
是非皆さんも乗ってみて下さいね

ポストバスに乗ってスイスを旅したい方はももたんまで
by ももたん
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