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コンシェルジュブログ

コンシェルジュ : 川西 哲史
【2005年5月22日[Sun]】

シドニーのスーパーに天使が舞い降りた

スーパーのレジを通る際、お金の足りなかったことが3度ある。
しかも、日本、アメリカ、オーストラリアと、すべて違う国での話だ。

日本ではお金に関してスタッフがきっちり教育されているから、
一歩たりとも前へは進めない。 品物を返品することにした。

アメリカはオーランドでの話。
25セント足りなかったので、返品しようとしたところ、レジの兄ちゃんが
ポケットから25セント手渡してくれた。
何ともキザなアメリカらしい光景ではないか。

オーストラリアはと言うと・・・。
その日、客の数と比べて店員が極端に少なく、レジには列ができていた。
レジの若い彼女は笑顔一つ見せず、面倒くさそうにPOSを通している。
オーストラリアは、一週間分程度をまとめ買いする人が多く、
レジも一人一人にかなりの時間を要す。
私も例に違わず、カゴの中に大量の食品群を詰め込んでいた。
その食品が次々とベルトコンベアに乗せられレジを通っていく。
50ドル、100ドル、150ドル・・・うん?
ちょっと買いすぎたか? 財布を気にしなくてはならないような状態になってきた。
後ろを振り返ると、列はいつの間にか長蛇に。
私の焦りを見抜いたのか、みんなの視線が財布に集中している。
頼む!足りてくれ!
そしていよいよ支払いのときが来た。
マズイ!50セント足りない!
並んでいるオージーを待たせてまで、レジを修正させる勇気もない!
ヤバイ!誰かおごってくれ~!
・・・と、彼女を見た。
面倒くさそうに見つめていた彼女は、何もなかったかのように「ノーウォーリーマイ」と、
さっさと行けと言わんばかりに手の甲を振った。

シドニー北部、クロウズネストのスーパー「ウールワース」に天使が舞い降りた瞬間だった。

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