イタリアというの国の抱える文化財は、地中海世界のダイナミズムそのもの。ユネスコの世界遺産の数がNO.1だという事実は、ただの氷山の一角に過ぎません。イタリアを旅する面白さは、モニュメンタルな建築だけでなく、個性ある都市を訪れ、地域特有の文化に出会うことです。イタリアの多様性、これをぜひとも味わっていただきたい。私自身、その魅力にとりつかれ、イタリア中を旅して回り、さまざまな都市に住んだことがあります。「どの街が好きか」とよく尋ねられるんですが、「どこもそれぞれいいんですよ!」とお答えするしかありません。個人的な好みをあえて言うとすれば、風光明媚な南イタリアと麗しきトスカーナは最高です。風土に根付いた古い文化を受け継ぎ、あるいは ""再発見"" し、異文化にインスパイアされ、古来から常に新しいものを生み出し続けたイタリアの地。創造的なお仕事をされる方には、ぜひ一度は訪れていただきたい美の宝庫です。2009年春より、連載『トスカーナの小都市を旅する』の執筆を始めました。 http://www.japanitalytravel.com/toscana/fiesole.html
学生のころから、日本でイタリア人旅行者を案内し、イタリアに住むようになってからは日本人の方をご案内する機会に恵まれていました。大学で建築を学び、大学院で都市形成史を研究したこの私が、旅行の仕事をするようになったのは、ごく自然の流れといえましょう。’93年にイタリアを初めて訪れたときの、強烈な印象。あの旅がなかったならば、今の私はないわけで、そう思うと、人生を変える旅というのは本当にある・・・!自分のことなのですが、まるで他人ごとのように驚いてしまいます。私にイタリアへの扉を開けてくれた人は、有能な若き美術史家でした。今の私には、それができると思うのです。私が推進するのは、イタリアを拠点とした ""Turismo Culturale (トゥリズモ・クルトゥラーレ) ""=文化旅行事業。日本では馴染みが薄い考え方かも知れませんが、ここイタリアでは、知識層が主導となって、文化教養の面から旅行業に積極的に取り組んでいます。これまでに培った体系的な知識や経験を十分に生かすことができると信じています。また同時に、私の夫の出身地、北アフリカのモロッコにも力を入れます。彼はサッカー界でのキャリアがあり、もとナショナルチームの選手。マラケシュのクラブチームではトルシエ監督の指揮下でプレー。そんな縁もあり、イタリアのセリエAを中心に、ヨーロッパサッカーという切り口でも旅行づくりに励んでいます。